2015年2月24日火曜日

やぶさかでない

先日、テレビの国会中継を、他の用事をしながら音だけ聞いていたら、「やぶさかではない」という言葉が耳に入った。
見ると、答弁に立っているのは菅官房長官である。
よく聞いていると、この「やぶさか」を言ったのは、沖縄県の知事に当選した 翁長雄志氏が上京して、安倍総理や大臣との面会を求めたのに、安倍総理も関係大臣も会おうとしなかった。
そのことを、衆院予算委員会で、維新の党の議員だったかが「なぜ会わないのか?政府の方針に反対する知事だから会わないのか」と質問をした。

これに対して、菅官房長官は「私たちは会うことには全くやぶさかではない」と述べたのである。
☆☆
この「やぶさか」を今回は探検する。
「○○をすることにやぶさかでない」という言葉は、政治家がよく使う。
これは「(私たちは)そのことをやりたくないと思っているわけではない。むしろ進んでやりたいと思っているのです。」というような意味合いで使われるようだ。
しかし、本当にそのことをやりたいと思っているのではなく、むしろしぶしぶ「やりたいと思っていますよ」と開き直っているような趣がある。
☆☆
この「やぶさか」の語源は一体どういうものなのだろう。
先ず広辞苑で引いてみると「吝」という文字を当てている。
①物惜しみするさま ②けちなこと ③未練なさま。思い切りの悪いさま。とある。
語源をネットで調べると
平安時代にケチを表す「やふさがる」から発生したようだ。
☆☆

ところで、この菅官房長官、あまり好きでない安倍内閣のなかで、この人は好きな1人です。
気乗りしない様子で出てきて、しぶしぶという感じで記者会見するところがとてもいい!!
「やぶさかでない」を地でゆく人だ。

2015年2月14日土曜日

サプール

テレビを見ていたらアフリカのコンゴの男たちが映った。大変おしゃれなスタイルをしている。 彼らはサプール、またはサップと呼ばれているらしい。
サプールとはフランス語の
≪Société des ambianceurs et des personnes élégantes≫
(日本語訳は「おしゃれで優雅な紳士協会」とか「エレガントで愉快な仲間たちの会」という意味で、 サプールはその頭文字をとったものという。
そのお洒落スタイルには幾つかの法則があり、三色以内にシンプルにまとめるのが粋とされている。 ネクタイから靴下まで全ての身に着けるものに気を配る。
彼らはタクシー運転手や建築大工などの職業の男たちで、自分の月収の数倍のスーツを買うのだという。 お洒落をして街を闊歩する彼らの得意そうな顔はとてもいい!大共感した。サプール大賛成。
ウクライナのポロシェンコとロシアのプーチンをサプールにしてみた。
誰もがサプールになれば、世界から戦争など消えてしまうだろう。